ハンサム愛理はまゆゆを溺愛する。

話題の新感覚ラブコメ小説『ハンサム愛理はまゆゆを溺愛する。』の公式ホームページです。

【第1話】ハンサム愛理はまゆゆを溺愛する。

〜始まり〜


「真由ううううううーーーーー!!!!!!起きなさあああああああいい!!!!!!」

気持ちのいい朝に凄まじい怒声が響く。私の名前はキュート真由。今日はビューティーワンダフル学園の入学式。だというのに………初日から遅刻なんて!!

「朝ごはん食べていかないの?」お母さんが台所から顔を覗かせた。

「今日はいいや!」時計の針は8時を回っている。のんびり朝ご飯なんて食べてる時間はもうない!「行ってきます!!!!」私は素早くめがねをかけて髪を束ねて家を出た。

「遅刻遅刻ウ!!!!!!!」

全速力で走っているけど、なかなかに遠いビューティーワンダフル学園。なんだこの通学路の周辺にあるお屋敷の数々は…この学校はお金持ちのお坊ちゃんお嬢様がほとんどだと聞いている。学校はすぐ近くに見えるのに、通学路が長いの絶対これのせいだろ!!

通学路通りに行ってたら絶対に間に合わない、、、私はごめんなさいと小声で謝りながらお屋敷の高い塀を見上げ、登り始めた。わっ意外と軽々しくのぼれた。自慢ではないが、運動神経だけには昔から自信がある。

私は高い塀から飛び降りた。その時だ。人が!!!下に!!!いるだと!?!?!?この瞬間全てを悟ってしまった。急がば回れなんて言葉があったようななかったようナナナ…私の大事な晴れ舞台が….. いや晴れ舞台なんて元から私にはなかったのかもしれない….グッバイ私の華やかな学園生活…..
どっっっっかーーーーんっていう効果音みたいな音とともにそこにいた一人の男性にだーーーーーいぶ!!!!!!

【第4話】ハンサム愛理はまゆゆを溺愛する。

〜愛理のこと〜


今度の日曜日、今来たLINEの送り主で、幼稚園からの親友である香澄と一緒にお茶をすることになった。愛理のこと聞かないとな…

 

日曜日

真由は駆け足で待ち合わせの場所に向かう。

香澄はキョロキョロ周りを見ている自分から近づいて肩をトンとすると

「わっ!」と驚かせてきた。「真由だよね?」

「そうだよ〜!何、最近まで一緒に遊んだりしたくせに!」私はほっぺを膨らませながら言った。

彼女は「ごめんごめんそれにしても何?そのメガネ!」と抱きしめながら言った。

「ええっと…」お茶を飲みながら、私は今までのことを話した。

「香澄って愛理のこと覚えてる?」目を上に向けて、何かを思い出すように香澄は言った。

「確か真由が幼稚園の時めっちゃ嫌いって言ってた人だよね?」

「え?そうだっけ?」よかった…いくらモテモテでも、あんなやつのことが好きだった訳ないもんね!!